映画に感謝を捧ぐ! 「ネバー・サレンダー/肉弾乱撃」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はジェームズ・ナン監督の「ネバー・サレンダー/肉弾乱撃」に  感謝を捧げようと思います。  プロレス団体「WWE」のレスラーが海兵隊に扮した人気シリーズ  「ネバー・サレンダー」の5作目にして  M・ミザニン扮する「ジェイク・カーター」の活躍を描いた  人気シリーズの3作目となる本作は  見世物性と堅実さが交錯するアクション映画であります。  「ネバー・サレンダー」シリーズの特性と  1988年の映画「ダイ・ハード」の流れを汲む設定を  融合させたストーリーと  1994年の映画「ビバリーヒルズ・コップ3」の流れを汲む  遊園地アクションが  WWEのスターをもり立てるために進行していく光景は  私に、過去作の遺産を有効活用した「スターシステム」と  スケール感を抑制しつつ、作品の持ち味を守り通す  軽業的映画技法の醍醐味を満喫する機会をもたらしました。  (「勝てば官軍」主義を抑制し  戦友に対し「罪」に向き合うことを教える  理性的な幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「プロレス流サービス精神」と「海兵隊礼賛精神」の赴くままに突き進む  「ネバー・サレンダー第5章&ジェイク・カーター第3章」であると言えるでしょう。  CG至上主義に依存せず  プロレス式サービス精神&スター主義で勝負することによって  「ネバー・サレンダー」シリーズ史上屈指の堅実作となった本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。