映画に感謝を捧ぐ! 「異形未知生命体 エボミネーション」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はブラッド・マコーミック監督・出演の  「異形未知生命体 エボミネーション」に感謝を捧げようと思います。  謎の怪物「エボミネーション」がもたらす惨劇を描いた本作は  ホラー映画史上屈指の「軽量なる混沌」を感じさせる怪作であります。  段階的にスピード感を増しながら  異常心理系からモンスター系へと突き進むストーリー  悪食趣味&見世物小屋の香り漂う残酷描写&モンスター造形  安物感溢れる風景と俳優&女優陣が一体となる光景は  私に、1970年代と80年代のホラー気質が  混ざり合う事によって生じる科学反応と  テキサス&宗教に秘められた「ホラー的効能」の一形態を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (悲劇と夢オチの間に立つかのような幕切れが  鑑賞者の想像力を刺激する点も見逃せません。)  まさに「狂乱系ホラー」の歴史に輝く  怪物的作品であると言えるでしょう。  壮絶なる節約志向&出たとこ勝負主義と  「悪魔のいけにえ」・「グレムリン」への思いが炸裂する本作と  生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。