映画に感謝を捧ぐ! 「ファントム・フォース」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はクリスチャン・マッキンタイア監督の「ファントム・フォース」に  感謝を捧げようと思います。  古代の秘宝によって呪われた潜水艦を追う  特殊部隊「ファントム・フォース」の運命を描いた本作は  壮絶なる道楽感&出たとこ勝負感に彩られたSF映画であります。  超能力SF、潜水艦映画、テロ対策映画  悪霊系+閉鎖系ホラーを詰め込み  不鮮明な色彩、状況設明台詞によるスケール感の水増し  論理性を無視して人間関係を繋げる技法の限りを尽くして  進行していくストーリー&演出は  私に「趣味と実益の共存」・「節約精神溢れる世界の危機」  「娯楽的ハッタリ講座」が一堂に会する機会をもたらしました。  (「ハッピー・エンド」によって様々な問題を曖昧化する手法によって  シリーズ化願望が浮かび上がる幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「ジャンル積載過多&忍耐力強化用映画」の歴史に輝く大珍作であると言えるでしょう。  娯楽映画にありがちな要素を  作劇的&映像的バランスを気にすることなく合体させるという  大いなる実験の結晶である本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。