映画に感謝を捧ぐ! 「シャーク・キラー」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はシェルドン・ウィルソン監督の「シャーク・キラー」に  感謝を捧げようと思います。  サメ退治を生業とする男「チェイス・ウォーカー」の  運命を描いた本作は  アクション映画史上屈指の奇襲技が炸裂する  大胆不敵な珍作であります。  サメ映画とお宝争奪戦の間を流離いながら  「サメ」の存在力を抑制していくストーリー&演出が  暴力的且つユーモラスに進行していく光景は  私に、ダイアモンドの持つ「死神性」に圧倒されつつ  「雑食」故に人間同士の争いに巻き込まれた  サメの悲運に同情する機会をもたらしました。  (敵将との決着を経て「サメ映画」へと回帰する最終決戦と  ラブ・コメディ風味によって様々な問題を隠蔽する  幕切れも見逃せません。)  まさに「サメ映画風泥棒映画」の称号にふさわしい  作品であると言えるでしょう。  サメと人間との対決を描くと見せかけて  肩すかしを食わせる過激さと  巻き込まれ映画&男女コンビ映画の王道を行く堅実さを兼ね備えた本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。