映画に感謝を捧ぐ! 「リーファー・マッドネス 麻薬中毒者の狂気」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はルイシス・J・ガスニエ監督の
「リーファー・マッドネス 麻薬中毒者の狂気」に感謝を捧げようと思います。
麻薬密売人「ジャック&メイ」と
彼らを取り巻く人々の運命を描いた本作は
軽快にして生真面目なドラッグ映画であります。
麻薬の恐怖を世に知らしめようという使命感と
過激な描写&娯楽要素で人々を引きつけようという見世物精神が
交錯するストーリー&演出が
効率的に進行していく光景は
私に「小規模映画会社の効能」と
「娯楽ビジネスと教育性の平和的共存」の一形態を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(ハッピー・エンドを求める人々の気持ちに配慮しつつ
「苦味」を含ませることによって
作品のメッセージ性を保とうとする幕切れとなっている点も
見逃せません。)
まさに「軽量級教育系青春映画」の歴史に輝く
強豪作であると言えるでしょう。
暇つぶし規模のスケール感&娯楽性と
説教臭を感じさせることなくメッセージを含ませる技術力によって
後年の青春映画&ドラッグ映画を導く存在の一つとなった本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。