映画に感謝を捧ぐ! 「リヴィッド」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はジュリアン・モーリー&アレクサンドル・バスティロ監督の
「リヴィッド」に感謝を捧げようと思います。
新人介護士「リュシー」と彼女を取り巻く人々の運命を描いた本作は
貪欲&生真面目な残虐性に彩られた館系ホラーであります。
様々なホラー要素をつなぎ合わせながら
クールに進行していくストーリー
光と音を生かした怪奇描写と残酷趣味的人体破壊描写を
状況に応じて使い分ける演出が一体となる光景は
私に「静かなる怪奇恐怖とアトラクション的恐怖の平和的共存」と
「猟奇性と哀愁が入り交じった世界」の一形態を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(色彩によって過去と現在を区別しやすくする手法と
ホラー映画的サービス精神を兼ね備えた「状況設明」と
「ハッピー・エンド」に属しながらも非情さ&哀しさを感じさせる
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「ホラー要素融合型映画」の一翼を担う
フランス製ホラー映画であると言えるでしょう。
2010年の映画「ドント・ブリーズ」の流れを汲む状況
ホラー映画マニア魂、ヨーロッパ映画的渋味
物語性よりも映像&音響的魅力を追求する精神が絡み合う本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。