映画に感謝を捧ぐ! 「シャーク・ショック」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はグリフ・ファースト監督の「シャーク・ショック」に  感謝を捧げようと思います。  不動産屋の陰謀によってもたらされた洪水と  サメの脅威に立ち向かう人々の運命を描いた本作は  サメ映画史上屈指の合理性&愛に溢れた笑撃作であります。  時系列操作によるシーンの節約  ブラック・ユーモアとシリアスが混ざり合いながら  軽やかに進行するストーリー  アサイラム・サメ路線の香り漂うサメ造形  軽量感満載の俳優&女優陣  哀愁とユーモアに満ちた音楽が一体となる光景は  私に「西部劇&シャークネード」に対する愛情表現  アクション映画の「突っ込み所」を笑い所として活用する技法  予算&人員的制約をアイデアで補う戦術の  一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。  (アクション映画的爽快感よりもホームドラマ的感動を重んじた  幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに、凶悪にして和やかな笑いと  暇つぶし規模のスリル&サスペンスに彩られた  「災害系&SF系サメ映画」であると言えるでしょう。  主人公と仲間達、電力と機動力を兼ね備えた怪物「デンキザメ」  悪徳不動産屋軍団が織りなす「三つ巴の闘い」を  凶悪且つ和やかに描いた本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。