映画に感謝を捧ぐ! 「検屍官」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はマルクス・ブラウティカム監督の  「検屍官」に感謝を捧げようと思います。  検屍官「ヘレン・マース」と仲間たちの運命を描いた本作は  軽量な外見の中で様々な要素がせめぎ合うサスペンス映画であります。  探偵小説と刑事ドラマ、性描写と残酷描写  アブノーマルな世界と純情な世界が複雑に絡み合い  軽やか&クールに進行するストーリー&演出は  私に「過激派と優等生の奇妙な共存」と  「性行為&死と深く交わる人間の宿命」を娯楽的に表現する  手法の一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。  (愛憎渦巻く「真相」から和やかな幕切れへと着地する  TV的サービス精神に溢れた幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「軽量級エロティック・ミステリー」の歴史に輝く  堅実作であると言えるでしょう。  アルバトロスが誇る外国映画シリーズの一つ  「検屍官シリーズ」の幕開けを告げた本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。