映画に感謝を捧ぐ! 「侵入者 消された叫び声」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はアダム・マッセイ監督の「侵入者 消された叫び声」に  感謝を捧げようと思います。  母を失い、父と二人で新天地での生活を始めた少女  「ローズ」の運命を描いた本作は  娯楽的奮闘ぶりに心打たれる「巻き込まれ映画」であります。  館系ホラーと異常心理サスペンスを融合させ  「殺人」を出さずにスリル&サスペンスを盛り上げようとする    ストーリー&演出は  私に「アトラクション感覚とミステリー感覚の平和的共存」と  「思わせぶりな情報&キャラクター造形」を活用して  鑑賞者を幻惑する手法の一形態を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (謎解きからの解放によって  軽量級ホラーぶりを余すところなく発揮する幕切れと  なっている点も見逃せません。)  まさに「穏健派アトラクション・ホラー」の一翼を担う  作品であると言えるでしょう。  驚かせ感覚の怪奇恐怖描写と「ホラー映画の定番」を逆手に取るアイデア性が  炸裂する本作と  生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。