映画に感謝を捧ぐ! 「カリフォルニア・ドールズ」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はロバート・アルドリッチ監督の「カリフォルニア・ドールズ」に  感謝を捧げようと思います。  女子レスリングのタッグ・チーム「カリフォルニア・ドールズ」と  マネージャー「ハリー」の運命を描いた本作は  スポーツ・エンターテインメントの光と陰を  軽やかに写し出すスポーツ映画であります。  道中劇、人情劇、極道映画、格闘技映画の特性を網羅し  善悪の二元論を超越した精神的スケール感  舞台芸的サービス精神  サクセス・ストーリーの感動を醸し出すストーリー&演出は  私に「プロ格闘技の舞台裏」・「活劇性のあるエロティシズムの醍醐味」  「女性的繊細さと男性的豪快さの共存」の  一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。  (勧善懲悪的爽快感よりも  強大なる権力&名声を持った敵軍に  娯楽的アイデアとタフネスで立ち向かう主人公チームの奮闘ぶりが    印象深い最終決戦となっている点も見逃せません。)  まさに「日常系+道中系スポーツ映画」の雄と呼ぶにふさわしい  作品であると言えるでしょう。    「強大なる組織と戦うアウトローへの愛」に生きた  R・アルドリッチ監督の最終章となる本作と  生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。