映画に感謝を捧ぐ! 「ターミネーターズ」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はザヴィエ・S・ブスロウスキー監督の
「ターミネーターズ」に感謝を捧げようと思います。
人型ロボット「TR5」の暴走に立ち向かう
人々の運命を描いた本作は
SF映画史上屈指の「合理性」を感じさせる珍作であります。
SF映画史に刻まれた強豪作の数々と
2000年代ゾンビ映画の特性を拝借し
組み合わせることによって生を受けたストーリー
TVゲーム風味溢れるCG映像が
メッセージ性やロマンスを抑制し、軽やかに進行する光景は
私に「ターミネーター」・「ブレードランナー」・「インデペンデンス・デイ」が
映画界に与えた影響と
既視感溢れる要素をつなぎ合わせて「個性」を生成することに挑みつつ
予算&人員を節約する手法の一端を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(肩すかし的決着と「元凶」の曖昧化によって
「小規模映画会社の経済事情」を体現する
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「倹約&リサイクル系テクノロジーSF」の一翼を担う
堅実作であると言えるでしょう。
暇つぶし感に満ちあふれた世界の中に
便乗商品映画の雄「アサイラム」の生き様と
SF映画&ゾンビ映画の歴史が刻まれた本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。