映画に感謝を捧ぐ! 「ファイティング・マスター」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。    今回はチュン・チー監督の「ファイティング・マスター」に  感謝を捧げようと思います。  日本軍の標的となった戯劇団の運命を描いた本作は  ユーラシア大陸的エネルギーに包まれたアクション映画であります。  アジア映画的肉弾戦&ユーモアと  イタリア西部劇の凶暴性が融合したストーリー&演出が  勢い任せに進行していく光景は  私に「アクション映画的文化交流」と  「歴史の娯楽的活用法」の一端を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (ロマンス&情緒を抑制し  アクション映画的高揚感を保つことに重きを置いた  クールな幕切れとなっている点も)  まさに「中伊交流系アクション映画」の一翼を担う  軽量作であると言えるでしょう。  アジア系活劇+イタリア西部劇的悪漢に「日本軍」という肩書きをはめ込む豪快さ  身体能力を駆使した肉弾戦の嵐  ヒーロー&仲間達を残酷に痛めつける事を  徹底追求する精神が炸裂する本作と  生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。