映画に感謝を捧ぐ! 「ウォー・オブ・ザ・ワールド」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はジェームズ・コンデリク監督の  「ウォー・オブ・ザ・ワールド」に感謝を捧げようと思います。  地球に迫る小惑星に立ち向かう人々の運命を描いた本作は  便乗商品映画界の雄「アサイラム」の魅力が炸裂する  壮大なるSF珍作であります。  隕石系SF、地球侵略SF、超能力SFを強引に組み合わせ  見せ場主義&効率主義的に進行していくストーリー&演出は  私に他作品を模倣しつつ「意外性」を狙うことによって生じる混乱と  大作系SF映画史の一端に触れる機会をもたらしました。  (アサイラム史上屈指の)「絶望感」を感じさせる  幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「便乗商品系SF大作」の歴史を揺るがす  怪物的作品であると言えるでしょう。  「アルマゲドン」から「インデペンデンス・デイ」へと向かいつつ  「宇宙戦争」・「プレデター」・「スキャナーズ」を挟み込んでいく    作劇法&映像技によって  アサイラム風味と大作的ハッタリ感を兼ね備えたSFとなった本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。