映画に感謝を捧ぐ! 「暁のガンマン」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はジュリオ・ペトローニ監督の「暁のガンマン」に
感謝を捧げようと思います。
謎の男「ティム」と鉱夫「ハリー」の珍道中を描いた本作は
野性的な暴力&ユーモアに彩られたイタリア西部劇であります。
イタリア西部劇特有の殺戮&性描写の連打+アイデア性のある銃撃と
ドタバタ喜劇&漫才的ユーモアが奇妙なバランスで共存する光景は
私に「男臭溢れる暴力&笑い」の醍醐味と
「残虐性と緩やかさの平和的共存」の一形態を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(勧善懲悪の爽快感よりも男の無器用な友情が
印象深い幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「アクション・コメディ系イタリア西部劇」の歴史に輝く
強豪作であると言えるでしょう。
行く先々でトラブル&女性とのロマンスを引き起こす男と
彼に翻弄されながらも「イタリア西部劇的極道」の道を行く男の
荒々しくも胡散臭い友情が
殺伐とした状況に和やかな空気を与える姿に心打たれる本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。