映画に感謝を捧ぐ! 「プラハからのものがたり」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はジェイムズ・マーシュ監督の「プラハからのものがたり」に  感謝を捧げようと思います。  ヤン・シュヴァンクマイエル監督作の舞台裏を  もとにして作られた本作は  軽量にして壮大なドキュメンタリー映画であります。  J・シュヴァンクマイエル監督作の創作過程&原動力を通じて  アニメーション映画の奥深さ、チェコの歴史、政治と文化の複雑な関係  「シュルレアリスト」の生き様を世に示そうという試みは  私に「娯楽的躍動感を保ちつつ、歴史教材としての役割を果たす」  ドキュメンタリー映画の醍醐味と  「怒り&哀愁を宿すユーモア」の持つ輝きを  目の当たりにする機会をもたらしました。  (「政治システムは崩壊しても被害の跡は残り続け  命ある限り創作者の戦いは続く」事を  静かに写し出す幕切れとなっている点も見逃せません。  まさに「チェコ&政治+文化入門」の一翼を担う    作品であると言えるでしょう。  軽量級のドキュメンタリーでありながら  歴史大作級のスケール感を醸し出す本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。