映画に感謝を捧ぐ! 「オーメン2 ダミアン」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はドン・テイラー監督の「オーメン2 ダミアン」に
感謝を捧げようと思います。
1976年の映画「オーメン」をもとにして作られた
人気シリーズの2作目となる本作は
宗教性よりも大衆性に重きを置きながら
聖戦へと向かう「オーメン第2章」であります。
前作よりもアクション映画的に表現された殺戮描写と
「ダミアン」のサクセス・ストーリーと
彼の真実に迫る人々に降りかかる悲劇が
交互に進行していくストーリーが一体となる光景は
私に「宗教系ホラー」としての魅力を保ちつつ
大衆娯楽的ホラー性を高めていこうと奮闘する人々と
運命に翻弄される少年から悪のヒーローへと進化していく
ダミアンの勇姿を堪能する機会をもたらしました。
(知略と力を兼ね備えた「悪」と
善良でありながらも知略&強さに欠けた「正義」の姿が
悲劇的結末に「ハッピー・エンド」の香りを与えている点も
見逃せません。)
まさに宗教映画的神秘性を薄めつつ
「青春系+聖戦系ホラー」の雄と呼ぶにふさわしい
領域に到達した作品であると言えるでしょう。
映像的インパクトと巧妙なる段取り描写を兼ね備えた残酷描写と
悪の成長物語と推理小説&宗教映画的謎解きを
バランス良く配合した作劇法によって
後年の「ファイナル・デスティネーション」シリーズ等に通じる
道を切り開いた本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。