映画に感謝を捧ぐ! 「執念のミイラ」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はレジナルド・ル・ボーグ監督の「執念のミイラ」に
感謝を捧げようと思います。
1940年の映画「ミイラの復活」をもとにして作られた
人気シリーズの3作目となる本作は
怪奇劇から悲劇へと向かっていく作品であります。
「ミイラ系ホラー」ならではの持ち味を保ちつつ
モンスターの純愛、モンスターを操る人間の葛藤
時間を超越した因縁に巻き込まれていくヒロインと
彼女を取り巻く人々の思いを強化することによって
悲劇のあるホラーへと進んでいくストーリー展開は
私に「怪奇恐怖と恋愛悲劇を結ぶ絆」の存在と
モンスター系ホラーを「路線化」されていく手法の一形態を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(映画史上希に見る「モンスター目線のハッピー・エンド」を世に送り出した
作品であるという点も見逃せません。)
まさに「ミイラ系怪奇悲恋劇」の称号にふさわしい
一作であると言えるでしょう。
ミイラ系ホラー史を彩る名キャラクター
「カリス王子、アナンカ王女、アドベフ」の魅力を生かしつつ
軽量級ホラー特有の見世物感、怪優L・チェニーの存在力
恋愛悲劇要素を高めていくことによって生を受けた本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。