映画に感謝を捧ぐ! 「エアポート80」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はデヴィッド・ローウェル・リッチ監督の  「エアポート80」に感謝を捧げようと思います。  1970年の映画「大空港」をもとにして作られた    人気シリーズの4作目となる本作は  「エアポート」シリーズ史上屈指の笑撃作であります。  出たとこ勝負&見世物的トラブルの連打を    見せるために進行するストーリー  整備士からパイロットへと転身したJ・パトローネの  アクション・ヒーロー的活躍  旅客機「コンコルド」へのこだわり&神格化が一体となる光景は  私に「スター主義&群像劇の抑制による物語の小型化」と  「過剰なアクション&緩やかなリアクションが醸し出すユーモア」の一形態と  「予算&軍事技術の限りを尽くした攻撃を繰り出しながらも  存在感を抑制されていく悪漢の悲哀」を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (「目立てば官軍」感満載の軽やかな幕切れとなっている点も  見逃せません。)  まさに乗り物災害映画&テロ対策映画の枠を破壊し  「航空機アクション滑稽劇」の領域に到達した  大珍作であると言えるでしょう。  長きにわたって君臨した「第1次エアポート路線」の  最終章となる本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。