映画に感謝を捧ぐ! 「新・死霊のえじき」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はリーフ・ヨンカー監督の「新・死霊のえじき」に
感謝を捧げようと思います。
人間をゾンビ化する魔物を追う男「トビー」と
彼を取り巻く人々の運命を描いた本作は
マニア気質&先見性が炸裂するホラー映画であります。
ゾンビ系ホラーと吸血鬼系ホラーの特性を組み合わせ
見せ場主義的に進行するストーリー&演出、キャラクター造形と
MTV風味漂う音楽が一体となる光景は
私に「趣味と実益の共存」・「アクションとホラーを結ぶ絆」
「ゾンビ系&吸血鬼系ホラーが放つ(恐怖)の根源」の
一端を目の当たりにする機会をもたらしました。
(便乗商品精神満載の邦題とシリーズ化願望に溢れた幕切れが
ある種のブラック・ユーモアと「映画ビジネス」に関する学びを
もたらしている点も見逃せません。)
まさに「趣味人系+夜型ホラー」の一翼を担う軽量級作品であると言えるでしょう。
漫画+TVゲーム感漂う主人公、躍動感溢れるゾンビ軍団
怪談調にして勢い重視的なストーリー展開によって
2000年以降のゾンビ系ホラー映画や
米ドラマ「スーパーナチュラル&ウォーキング・デッド等」に通じる
道を切り開いた本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。