映画に感謝を捧ぐ! 「ジオディザスター」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はサンダー・レヴィン監督の「ジオディザスター」に
感謝を捧げようと思います。
ダークマター(暗黒物質)がもたらす災害に立ち向かう
人々の運命を描いた本作は
アサイラム&アルバトロス的工夫の粋を結集した災害系SFであります。
1998年の映画「ディープ・インパクト」の流れを汲む災害を
状況設明台詞によるスケール感増幅
安物感と独特のユーモアセンスに溢れたCG映像
ホームドラマ&アクション風味溢れるキャラクター造形を
駆使して描くという試みは
私に「便乗商品映画業界人魂」の輝きと
「予算&人員的制約を知略によって補う」手法の醍醐味を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(娯楽映画的ハッタリを余すところなく発揮した宣伝と
肩すかし的決着の極限を目指すことによって
「自然の雄大さ&人間の小ささ」を写し出す
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「アサイラム流ホラ話」の頂点を目指して突き進む
大いなる珍作であると言えるでしょう。
映画界を賑わせるSF大作の有効活用
「地球を救うヒーロー」に依存しない作劇法
TVゲーム的映像技の融合によって
映画史上屈指の「笑い所&癒し要素」に包まれた
人類滅亡の危機を創造した本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。