映画に感謝を捧ぐ! 「ターミネーター・ウォー」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はアンドリュー・ベルヴェア監督の「ターミネーター・ウォー」に
感謝を捧げようと思います。
2532年のアメリカで繰り広げられる
人類と機械の戦いを描いた本作は
テクノロジー系SF史上屈指の緩やかさを感じさせる珍作であります。
SF映画マニア気質、節約志向、状況設明台詞によるスケール感増幅を
徹底追求したストーリーと
TVゲーム&コミック感満載CG映像が
暴力的且つ緩慢に進行する光景は
私に「ほのぼのとした世界の危機」・「シリアスな笑い所」
「残酷描写の抽象化」・「CGの低価格化」の一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(「エイリアン、ターミネーター、プレデター」の流れを汲む任務から
「ブレードランナー」の流れを汲むどんでん返しへと転じ
絶望感と笑いの交錯する「決着」へ着地するという
離れ技を披露している点も見逃せません。)
まさに「笑劇系SF映画」の最高位に向かって
静かに歩んでいく一作であると言えるでしょう。
SF映画史におけるJ・キャメロン監督の影響力
邦題戦術の妙、軽量級映画特有の現象「スタッフ兼キャスト」
リサイクル&省エネ的映画作りの醍醐味を体現する作品の一つである本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。