映画に感謝を捧ぐ! 「ドラゴンファイター」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はチュン・チー監督の「ドラゴンファイター」に  感謝を捧げようと思います。  謎の財布を巡る争いに巻き込まれた  タクシー運転手「チャン」の運命を描いた本作は  活劇性と資料性が交錯するアクション映画であります。  西洋流巻き込まれ映画の定番に即しつつ  「突発的アイデアの継ぎ接ぎ」的に進行するストーリーの中で    身体能力、地形効果、小道具を生かしたアクション・シーンが    輝きを放つ光景は  私に「1970年代前半のアジア映画&J・チェン」が放つ空気と  その場しのぎ的作劇法+舞踏的肉弾戦が  「笑い所&和み」に転化していく現象を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (アジア映画マニア魂&映画的ハッタリに満ちあふれた邦題と  勧善懲悪の爽快感とコメディ性が調和した  決着の付け方となっている点も見逃せません。)  まさに「王道的にして奇想天外な」  香港製巻き込まれアクション映画であると言えるでしょう。  アジア映画界が誇る活劇俳優・チェンのアクション技能&知略と  庶民的ムードと武術力を兼ね備えた俳優&女優陣が  行き当たりばったり感満載のストーリーを補強する姿に心打たれる本作と  生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。