映画に感謝を捧ぐ! 「ZOMBEE ゾンビー~最凶ゾンビ蜂襲来~」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はミルコ・デイヴィス監督の  「ZOMBEE ゾンビー~最凶ゾンビ蜂襲来~」に  感謝を捧げようと思います。  巨大蜂の脅威にさらされた世界を旅する  人々の運命を描いた本作は  軽量にして強欲なモンスター映画であります。  暇つぶし規模の枠内に  巨大生物系モンスター映画、ゾンビ映画  災害映画、西部劇風描写、宗教論争を  詰め込む事によって緩慢化した  ストーリー&演出は  私に、複数のホラー要素をバランス良く配合する事と  逆境において信念を貫く&他者を信じる事の難しさを  軽量級ホラー的に表現する技法の一形態を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (本格的な「ゾンビ映画化」によって幕を閉じるという  大胆不敵な手法を試みている点も見逃せません。)  まさに「巨大生物+ゾンビ系ホラー」史上屈指の  反面教師系怪作であると言えるでしょう。  便乗商品&駄洒落感満載の原題と  大いなる「ハッタリ&悪ノリ精神」を発揮する邦題がもたらす  ブラック・ユーモアと  宗教系モンスター映画と  「ウォーキング・デッド」系ゾンビ映画のせめぎ合いを  同時に堪能させてくれた本作と  生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。