映画に感謝を捧ぐ! 「シャークネード ワールド・タイフーン」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はアンソニー・C・フェランテ監督の  「シャークネード ワールド・タイフーン」に感謝を捧げようと思います。  2013年の映画「シャークネード」をもとにして作られた  人気シリーズの5作目となる本作は  独特のスケール感&アイデア性の赴くままに進化を遂げた  「アサイラム・サメ路線」屈指の笑撃作であります。  「主人公一家とサメ台風との戦い」という原則を守りつつ  イギリスが誇る娯楽文化シリーズ「007&ハリーポッター」  アメリカ製コミック、時代の潮流を取り込み  世界中を駆けめぐるストーリーと  怪獣映画&アクション・コメディ的アイデアの限りを尽くしたCG映像が  一体となる光景は  私に「アサイラム文化とヨーロッパ文化の融合」がもたらす科学反応と  悪ノリ的に増幅する便乗精神が「唯一無二の個性」へと変異していく現象を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (軽量級映画界を彩るヨーロッパ系アクション・スターと  「バック・トゥ・ザ・フューチャー要素」の奇襲によって  新たなる領域へと向かう幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「シャークネード諸国漫遊記」の称号にふさわしい  一作であると言えるでしょう。  アメリカン・ヒーローズの枠を超え  世界的大物へと進化を遂げた主人公一家  ワン・アイデア勝負の軽量作として生を受けながら  大作感を身につけた映像&物語  竜巻に巻き込まれた「被害者」から  竜巻と共に世界を脅かすモンスターと化したサメの勇姿が  「サメ映画」の次元を超越した輝き&笑いを放つ本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。