映画に感謝を捧ぐ! 「デスキャンプ 屍獣たちの宴」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はブラッドリー・スコット・サリヴァン監督の
「デスキャンプ 屍獣たちの宴」に感謝を捧げようと思います。
奉仕活動のために山を訪れた男女6人の運命を描いた本作は
悪食系ホラー映画の歴史を写し出す山系ホラーであります。
1980年代ホラー風味漂うキャラクター&風景
「オーメン&ファイナル・デスティネーション」シリーズの
流れを汲む死に様
「悪魔のいけにえ」風チェンソー描写
「死霊のはらわた」的残虐ユーモア&スピード感が
一体となる光景は
私に「継ぎ接ぎ&その場しのぎ」の極限を目指すことによって
生成される特殊な作家性&喜劇性と
「ホラー映画マニア魂&軽量ホラー的ビジネス精神」が行き着く先の
一端を目の当たりにする機会をもたらしました。
(「皆殺し」への執着に彩られた決着→和やかなエンドロールによって
凶悪にして心和む幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「残酷趣味系ホラー映画入門」の一翼を担う
大怪作であると言えるでしょう。
論理性&感情移入を犠牲にしてまでも
「人生に潜む死因」・「不条理な死がもたらす理性&倫理崩壊」
「1970~90年代ホラー気質」を体現する事を追い求める
アウトロー精神と
「死」を娯楽化した存在に触れることによってもたらされる
罪悪感を極限まで緩和する技術力が融合した本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。