映画に感謝を捧ぐ! 「宇宙のデッドライン」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はエドガー・G・ウルマー監督の「宇宙のデッドライン」に  感謝を捧げようと思います。
宇宙のデッドライン [DVD]
ランコーポレーション
2018-05-25

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 新型高速ジェット機の実験中に    未来へとタイムスリップした軍人「アリソン少佐」の運命を描いた本作は  豪快にして堅実なSF映画であります。  宇宙系SFと見せかけて未来+モンスター系SFへと向かう豪快さと  SF的特撮を最小限度に留め  室内を主要舞台とすることによってスケール感の暴走を抑制しつつ  スリル&サスペンスを高めていく堅実さが一体となった  ストーリー&演出は  私に映像的インパクトに依存することなく  「暗黒の未来」を表現する技法と  人間関係&状況を二転三転させつつも  軽量級作品的躍動感を保つ妙技の一形態を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (安易なハッピー・エンドに走らず  結論を曖昧化することによって  渋味の利いた幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「時間移動系SF」史上屈指の軽快さと  娯楽的技術力を感じさせる作品であると言えるでしょう。  暇つぶし規模の枠内で  SF的発想、社会派の香り、サスペンス的人間模様  冒険活劇要素が絡み合う本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。