映画に感謝を捧ぐ! 「異常犯罪捜査官 惨劇の館」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はダスティン・リカート監督の  「異常犯罪捜査官 惨劇の館」に感謝を捧げようと思います。  連続殺人事件の謎に挑むFBI捜査官コンビと  仲間たちの運命を描いた本作は  壮絶にして珍妙な異常心理サスペンスであります。  サスペンス、アクション、SF、ホラーを詰め込みながら    勢い任せに進行するストーリーと  見世物性&猟奇性を重んじた演出が一体となる光景は  私に「映像的インパクト」への依存と  「軽量級映画的ご都合主義&ハッタリを多用しつつ  物語としての論理性は守ろうとする」精神のせめぎ合いを  目の当たりにする機会をもたらしました。  (アルバトロス系列ならではの「戦術性」を感じさせる邦題  モンスター映画風味満載の「真相」  情緒&ロマンスに依存しないクールな幕切れも  見逃せません。)  まさに「ジャンル混ぜ合わせ型サスペンス」の一翼を担う  珍作であると言えるでしょう。  1991年の映画「羊たちの沈黙」と  米ドラマ「Xファイル」の流れを汲むストーリー&キャラクター造形が    効率主義&出たとこ勝負的に突き進む本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。