映画に感謝を捧ぐ! 「フロム・ダスク・ティル・ドーン2」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はスコット・スピーゲル監督の  「フロム・ダスク・ティル・ドーン2」に感謝を捧げようと思います。  1996年の映画「フロム・ダスク・ティル・ドーン」をもとにして作られた  人気シリーズの2作目となる本作は  「フロム・ダスク・ティル・ドーン」を路線化へと導く  大いなるアクション・ホラーであります。  前作の精神を継承しつつ「イタリア西部劇&吸血鬼映画色」を増幅させ  男性的欲求の赴くままに進行するストーリー&演出、キャラクター造形は  私に、米ドラマ「スーパーナチュラル」に通じる道しるべ  悪食趣味&見世物的な暴力描写の極みを  目指すことによって生成されるユーモア  男気と狂気、怪奇恐怖と泥棒映画による共同戦線の一形態を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (法と無法を安易に馴れ合わせないクールな幕切れとなっている点も  見逃せません。)  まさに「アクションからホラーへと転じる」事によって生じる驚きをい  潔くそぎ落とし「極道系吸血鬼ホラー」の領域へと向かって突き進む  豪快作であると言えるでしょう。  Q・タランティーノ&R・ロドリゲスが織りなす「趣味の世界」に  S・ライミ的ホラー技法を融合させ  怪奇恐怖と西部劇風味が入り交じった世界を生成した本作と  生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。