映画に感謝を捧ぐ! 「恐怖の溶解人間」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はアンソニー・リッチモンド監督の「恐怖の溶解人間」に
感謝を捧げようと思います。
製薬会社で発生したトラブルに対応する
人々の運命を描いた本作は
覗き見感覚と軽量感に彩られたモンスター映画であります。
モンスター&ウイルス感染系SF、陰謀サスペンス
1970年代的反抗精神が混ざり合ったストーリー
アトラクション的モンスター造形
「モンスター目線」に立った映像表現が一体となる光景は
私に鑑賞者を「モンスター側」に立たせる技法と
「映像的インパクト&見せ場至上主義」的作劇法の醍醐味を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(アクション映画的ハッピー・エンドによって「諸悪の根源」が隠蔽されるという
皮肉の効いた幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「ジャンル混合型モンスター映画」の一翼を担う作品であると言えるでしょう。
政府&軍隊不信+効率主義的ストーリー展開と
軽量級映画的残酷描写&お色気の赴くままに突き進む本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。