映画に感謝を捧ぐ! 「タイム・トラベラーズ」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はイブ・メルキオー監督の「タイム・トラベラーズ」に  感謝を捧げようと思います。
タイム・トラベラーズ[DVD]
ランコーポレーション
2015-10-23

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 実験中の事故によって未来に通じる道を開いてしまった  科学者チームの運命を描いた本作は  荒々しくも堅実な時間旅行系SFであります。  物語を滑らかに進行させることによって  ワン・アイデア勝負感満載の設定がもたらす  「突っ込み要素」を緩和する豪快さと  未来を舞台とするSF映画の定番要素を  巧妙につなぎ合わせる堅実さが一体となる光景は    私に、荒唐無稽な発想と  小規模映画会社的節制の融合がもたらす科学反応と  娯楽映画における「適正なスピード感&スケール感」の  重要性を目の当たりにする機会をもたらしました。  (「無限ループ」を体現するかのような幕切れが  ハッピー・エンドが「ある種の隠蔽&現実逃避」であるという  メッセージを放っている点も見逃せません。)  まさに「軽量級未来旅行」の一翼を担う  作品であると言えるでしょう。  論理性&科学性の枠に囚われる事なく  荒廃した未来世界での冒険を描こうとする大胆さによって  後年の時間旅行系SFに対する「道しるべ」の一つとなった本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。