映画に感謝を捧ぐ! 「カラミティ・ジェーンとサム・バス」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はジョージ・シャーマン監督の「カラミティ・ジェーンとサム・バス」に  感謝を捧げようと思います。  無法者「サム・バス&カラミティ・ジェーン」の生涯を  もとにして作られた本作は  娯楽的戦術性&歴史認識に彩られた西部劇であります。  アメリカ史に名を轟かす無法者の生き様から  「娯楽的に好ましい部分」を抽出し  アメリカ西部劇的サービス精神に基づく加工を施し  暇つぶし規模のスケール感&スピード感を保ち続けた  ストーリー&演出は  私に、娯楽作品における「反権威」の重要性  活劇性と悲劇性の共存  歴史の娯楽映画的活用法の一形態を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (情緒と分かり易さに重点を置きつつ  「鑑賞者の想像力」を刺激する幕切れとなっている点も  見逃せません。)  まさに「大衆食堂系アウトロー伝説」の一翼を担う  実話系西部劇であると言えるでしょう。  アメリカ映画的スター主義  権力者&ビジネスマンに対する潜在的不信  法の執行者と無法者が紙一重の存在だった時代への憧れ&恐れ  西部劇系アクション・シーンの特性が一堂に会した本作と  生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。