映画に感謝を捧ぐ! 「パラノーマル・リアリティ」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はマーティン・アンダーセン監督の「パラノーマル・リアリティ」に  感謝を捧げようと思います。  レイプ殺人犯「リチャード・スペック」の犯行現場に潜入した  私設調査チームの運命を描いた本作は  「パラノーマル系ホラー」の光と闇を体現する  教科書的作品であります。  軽量アトラクション的特殊効果&残酷描写と    ホラー映画の法則に基づく人間模様が  細切れ的且つ淡々と進行するストーリー&演出は  私に「記録映像と娯楽作品を隔てる壁」と  「現実感の追求によって作り物感が増幅していく現象」の  一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。  (娯楽的ハッピー・エンドに向かうと見せかけて  「パラノーマル系」の本分へと立ち返る幕切れと  なっている点も見逃せません。)  まさに「パラノーマル系ホラー入門」の一翼を担う  作品であると言えるでしょう。  2007年の映画「パラノーマル・アクティビティ」が  ホラー映画界に与えた影響を余すところなく体現した本作と  生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。