映画に感謝を捧ぐ! 「レジョネア」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はピーター・マクドナルド監督の「レジョネア」に  感謝を捧げようと思います。  フランス軍外人部隊「レジョネア」に入隊した  男たちの運命を描いた本作は  奇襲的発想に彩られた戦争映画であります。  軽量級アクション映画と苦味の利いた戦争映画が  絡み合うストーリー&演出  主演男優J・C・ヴァン・ダムの秘めたる渋味  史劇風味溢れる音楽が一体となる光景は  私に「アメリカ映画気質とヨーロッパ映画気質の共同戦線」と  「ワンマン・ヒーロー路線と見せかけて群像劇へと向かう戦術」の  一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。  (敵将の魅力と「人物よりも風景を強調する」映像技によって  ハッピー・エンドと悲劇が交錯する味わい深い幕切れと  なっている点も見逃せません。)  まさに「文化&ジャンル交流系戦争映画」の一翼を担う  作品であると言えるでしょう。  大作的スケール感と暇つぶし映画的軽快さ、活劇と悲劇  フランス軍礼賛とヨーロッパ的覇権主義批判が  独特のバランスで共存する本作と  生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。