映画に感謝を捧ぐ! 「スピーシーズ4 新種覚醒」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はニック・ライオン監督の「スピーシーズ4 新種覚醒」に  感謝を捧げようと思います。
スピーシーズ4 新種覚醒 [DVD]
20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント
2010-06-25

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 1995年の映画「スピーシーズ 種の起源」をもとにして作られた  人気シリーズの4作目となる本作は  人情味と狂気がせめぎ合う「スピーシーズ」最終章であります。  メキシコという舞台、「スピーシーズ」の量産化  家族劇風味の増幅によって  「スピーシーズ」シリーズ特有のエロ&暴力よりも  ドラマ&サスペンス風味が鮮明化していく現象は  私に、終焉に向かいつつある「神話」が放つ哀愁  映画における舞台設定の重要性  テクノロジーの行き着く先についての一考察を    目の当たりにする機会をもたらしました。  (前作までの「継続化を匂わせる幕切れ」と訣別し  物語の終幕を明確化している点も見逃せません。)  まさに「人情派スピーシーズ」と呼びたくなるような空気を  感じさせる一作であると言えるでしょう。  ポルノ的なモンスター系SFから  エイリアンのDNAをもとにして作られた生命体の  恐怖&悲劇を描く物語へと変異していった  「スピーシーズ」シリーズの最期を飾る本作と  生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。