映画に感謝を捧ぐ! 「スピーシーズ4 新種覚醒」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はニック・ライオン監督の「スピーシーズ4 新種覚醒」に
感謝を捧げようと思います。
1995年の映画「スピーシーズ 種の起源」をもとにして作られた
人気シリーズの4作目となる本作は
人情味と狂気がせめぎ合う「スピーシーズ」最終章であります。
メキシコという舞台、「スピーシーズ」の量産化
家族劇風味の増幅によって
「スピーシーズ」シリーズ特有のエロ&暴力よりも
ドラマ&サスペンス風味が鮮明化していく現象は
私に、終焉に向かいつつある「神話」が放つ哀愁
映画における舞台設定の重要性
テクノロジーの行き着く先についての一考察を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(前作までの「継続化を匂わせる幕切れ」と訣別し
物語の終幕を明確化している点も見逃せません。)
まさに「人情派スピーシーズ」と呼びたくなるような空気を
感じさせる一作であると言えるでしょう。
ポルノ的なモンスター系SFから
エイリアンのDNAをもとにして作られた生命体の
恐怖&悲劇を描く物語へと変異していった
「スピーシーズ」シリーズの最期を飾る本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。