映画に感謝を捧ぐ! 「西部の二国旗」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はロバート・ワイズ監督の「西部の二国旗」に  感謝を捧げようと思います。
西部の二国旗 [DVD]
ブロードウェイ
2013-08-02

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 北軍の捕虜となった南軍大佐「タッカー」と  仲間達の運命を描いた本作は  西部劇史上屈指の「渋味の利いた変化球作」であります。  西部劇と戦争映画の定番要素を融合させ  少年漫画的「呉越同舟」へと向かうストーリー&アクション・シーンが  南北戦争の「秘めたる舞台裏」を写し出していく光景は  私に、西部劇と戦争映画を結ぶ「絆」と  アメリカ西部劇的サービス精神と反戦メッセージの  両立化を図る試みの一形態を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (「白人=善、先住民=悪」の法則に従いつつ  勧善懲悪的ハッピー・エンドにせず  平和主義的な幕切れへと着地している点も見逃せません。)  まさに「南北戦争外伝」の一翼を担う作品であると言えるでしょう。  多彩な娯楽ジャンルを扱いつつ  一定の「メッセージ性&社会性」を持ち続けたR・ワイズ監督と  アメリカ映画的サービス精神&南北戦争の舞台裏が  融合することによって生を受けた本作と  生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。