映画に感謝を捧ぐ! 「西部の二国旗」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はロバート・ワイズ監督の「西部の二国旗」に
感謝を捧げようと思います。
北軍の捕虜となった南軍大佐「タッカー」と
仲間達の運命を描いた本作は
西部劇史上屈指の「渋味の利いた変化球作」であります。
西部劇と戦争映画の定番要素を融合させ
少年漫画的「呉越同舟」へと向かうストーリー&アクション・シーンが
南北戦争の「秘めたる舞台裏」を写し出していく光景は
私に、西部劇と戦争映画を結ぶ「絆」と
アメリカ西部劇的サービス精神と反戦メッセージの
両立化を図る試みの一形態を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(「白人=善、先住民=悪」の法則に従いつつ
勧善懲悪的ハッピー・エンドにせず
平和主義的な幕切れへと着地している点も見逃せません。)
まさに「南北戦争外伝」の一翼を担う作品であると言えるでしょう。
多彩な娯楽ジャンルを扱いつつ
一定の「メッセージ性&社会性」を持ち続けたR・ワイズ監督と
アメリカ映画的サービス精神&南北戦争の舞台裏が
融合することによって生を受けた本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。