映画に感謝を捧ぐ! 「熱砂の騎士」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はマック・V・ライト監督の「熱砂の騎士」に
感謝を捧げようと思います。
恩人の息子を救うためにソノラを目指すカウボーイ
「ジョン・ビショップ」の運命を描いた本作は
軽量級西部劇であります。
「車から馬車に乗り換える」という奇策
潜入捜査、スポーツ、逃亡劇、悪漢退治を組み合わせつつ
効率主義的&和やかに進行するストーリーと
娯楽西部劇の定番要素を的確に抑えた演出&キャラクター造形が
一体となる光景は
私に「西部劇の時代」に対する憧れと
「暴力性を抑制したアクション・シーンの醍醐味」の一端を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(後年の「駅馬車&007シリーズ」に通じる手法によって
「悪漢以外は殺人を行わない」という原則を守り通した
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「珍道中&スパイ西部劇」の一翼を担う作品であると
言えるでしょう。
西部劇ヒーローJ・ウェインの「量産型西部劇時代」の輝きと
大作&名作の陰で映画史を支え続けた
気晴らし系娯楽作品の魅力が
スリリング&ユーモラスに炸裂する本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。