映画に感謝を捧ぐ! 「北陸代理戦争」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回は深作欣二監督の「北陸代理戦争」に
感謝を捧げようと思います。
福井の暴力団「川内組」の組長
川内弘の生涯をもとにして作られた(とされている)本作は
凶悪なまでの暴力性・土着性・時事性によって
娯楽映画の枠を超えるほどの影響力を持ってしまった
怪物的極道映画であります。
我が故郷「福井」の文化・地形効果・抗争の火種と
「仁義なき戦い」系極道映画の精神が融合した
ストーリー・映像・暴力描写と
強面俳優・女優陣の野性的な熱演が
凶暴且つユーモラスに炸裂する光景は
私に、暴力&陰謀の喜劇性・娯楽の「覗き性」・蟹料理の暴力性
私の生まれた年(昭和48年)の福井で発生した戦乱の一端を
目の当たりにする機会をもたらしました。
北陸のダーティーさ&生命力を淡々とえぐり出す
クール且つ過激な幕切れが
苦味と感動が入り交じった余韻を感じさせる点も見逃せません。)
まさに「半実話系極道映画」と呼びたくなる程の
過激作であると言えるでしょう。
実話系極道映画の臨界点に達するほどのエネルギーによって
日本極道史&映画史の「大いなる転機」となった本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。