映画に感謝を捧ぐ! 「エクストラクション」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はスティーヴン・C・ミラー監督の  「エクストラクション」に感謝を捧げようと思います。  CIA工作員「レナード・ターナー」と  息子「ハリー」の運命を描いた本作は  アクション映画史を軽やかに体現する  テロ対策映画であります。  西部劇、「96時間」シリーズ、米ドラマ「24」の  流れを汲むストーリー&アクションと  アクション・ヒーローから「ヒーローの盛り立て役」へと  転身したB・ウィリスの勇姿が一体となる光景は  私に「2000年代アクション映画の法則」への忠誠心  軽量級娯楽映画的ハッタリ、人々がCIAに抱くイメージ  肉弾戦に対する執念に彩られた世界を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (「殺人が人心に与える影響」・「スパイとテロリストの近似性」を  クールに写し出す幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「超安定型テロ対策映画」の一翼を担う作品であると言えるでしょう。  テロ対策映画的アクション&人間関係の限りを尽くしつつ  S・C・ミラー監督&B・ウィリス組の幕開けを告げた本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。