映画に感謝を捧ぐ! 「17歳(1996年版)」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はフェルナンデス・アルメロ監督の「17歳(1996年版)」に
感謝を捧げようと思います。
女性3人の奇妙な1日を描いた本作は
堅実にして陽気な道中劇であります。
「1日」という時間的制約と
極限まで抑制された人員&空間の中で
ユーモア、スリル、人情が絡み合うストーリー&演出は
私に「スケール感の適性範囲」を心得た物語&映像と
ロマンスに依存しない女性関係の醍醐味を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(安易なハッピー・エンドに溺れず
情味、希望、不安の入り交じった
渋味の利いた幕切れへと着地している点も見逃せません。)
まさに「日常系女流道中劇」の一翼を担う
軽量作であると言えるでしょう。
MTV的軽さとヨーロッパ映画的渋味
効率主義的作劇法と人情味がバランス良く配合された本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。