映画に感謝を捧ぐ! 「続・テキサス決死隊」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はジェームズ・ホーガン監督の「続・テキサス決死隊」に  感謝を捧げようと思います。  大牧場で発生した牛盗難事件に関わる  人々の運命を描いた本作は  時代の枠を越えた要素が絡み合う世紀の珍作であります。  西部劇文化と1940年代文化、コメディ風味とサスペンス風味  ホームドラマ気質と犯罪映画気質が混ざり合った  ストーリー&演出、キャラクター造形は  私に「文化摩擦&男女の精神的断絶」を解決する方法と  「テキサスの文化&大牧場経営のリスク」を  娯楽的に学ぶ手法の一形態を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (西部劇の流れを汲む最終決戦の後に  「勧善懲悪よりもラブ・コメディを重視する幕切れ」を  持ってくるという離れ業に挑んだ作品であるという点も  見逃せません。)    まさに「文化交流系サスペンス」の一翼を担う  軽量作であると言えるでしょう。  題名によって「テキサス決死隊(1936年版)」の後日談であるかのように  思わせる戦術と  西部劇の香り漂う牧場周辺と刑事映画的な捜査官コンビの  融合がもたらす科学反応が  独特のユーモアを醸し出す本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。