映画に感謝を捧ぐ! 「ストーン・コールド(1991年版)」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はクレイグ・R・バクスレー監督の  「ストーン・コールド(1991年版)」に感謝を捧げようと思います。  暴走族への潜入捜査を命じられた刑事  「ジョー・ハフ」の運命を描いた本作は  攻撃的異文化交流の香り漂う刑事映画であります。  1970年代的暴走族造形  1980年代的能天気さに彩られたアクション・シーン  イタリア西部劇的残虐性&凶暴性が融合した  ストーリー&演出は  私に「近代兵器と西部劇気質の共同戦線」と    「アメリカ製暴走族の歴史」を娯楽的に表現する技法の  一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。  (主演男優B・ボスワースのスポーツマン的風貌と  敵役R・ヘンリクセンの渋味の利いた凶相が  交わることによって生じる科学反応と  「ビバリーヒルズ・コップ」や「ダイ・ハード」の流れを汲む  脇役活用法に基づく「決着の付け方」となっている点も見逃せません。)  まさに「豪腕&破壊系潜入捜査映画」の一翼を担う  作品であると言えるでしょう。  軽量級作品と大作の中間に位置する物語&映像を駆使して  組織の肥大化&武装テクノロジーの発展がもたらす悲劇を写し出す本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。