映画に感謝を捧ぐ! 「アンドレとウォーリー・Bの冒険」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はアルビー・レイ・スミス監督の
「アンドレとウォーリー・Bの冒険」に感謝を捧げようと思います。
森で昼寝をしていた男?「アンドレ」と
通りすがりの蜂「ウォーリー・B」の運命を描いた本作は
効率的且つユーモラスなアニメーション映画であります。
知力&体力の限りを尽くした「鬼ごっこ」を
驚異的な軽やかさで写し出すストーリー&演出と
童話的ユーモアに満ちたキャラクター・デザインが一体となる光景は
私に、喜劇技法と活劇技法の共同戦線と
危機において冷静さを保つことの大切さ&弱者が強者を翻弄する快感を
娯楽的に表現する技法の一形態を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(敵役に同情したくなるような空気を放つ幕切れが
戦いの無常さを体現している点も見逃せません。)
まさに「軽量級喜劇系逃亡劇」の歴史に輝く
強豪作であると言えるでしょう。
状況設明や情緒を抑制し、合理的に物語を進行するクールさ
スリルとユーモアをバランス良く配合するバランス感覚
童話的絵柄とサイレント喜劇的動作を兼ね備えたアニメーション技術力によって
後年のアニメ制作会社「ピクサー」に通じる道を切り開いた本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。