映画に感謝を捧ぐ! 「知られざる大陸」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はヴァージル・W・ヴォーゲル監督の「知られざる大陸」に  感謝を捧げようと思います。
知られざる大陸 [DVD]
ランコーポレーション
2015-12-25

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 海軍の南極調査チームに参加した男女4人の運命を描いた本作は  力業と小技が絡み合うSF映画であります。  南極を舞台にした冒険活劇と見せかけて  「時間旅行系&巨大生物系SF」要素を繰り出す豪快さと  SF映画的ハッタリと予算&人員節約を  巧みに共存させる堅実さを兼ね備えたストーリー&演出は  私に「サービス精神と倹約精神を両立させる作劇法」と  「南極」の娯楽映画的活用法の一形態を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (安易な自己犠牲&ヒーロー礼賛に依存しない  穏健且つ生真面目な幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「恐竜系SF」の歴史に輝く軽量作であると言えるでしょう。  空間&人数的スケール感をコントロールする知略と  荒唐無稽さと説得力、精神的スリルと物理的スリル  均整を保とうとするバランス感覚によって  後年のSF映画&TVドラマに対する「道しるべ」の一つとなった本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。