映画に感謝を捧ぐ! 「ピクニック(1936年版)」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はジャン・ルノワール監督の「ピクニック(1936年版)」に  感謝を捧げようと思います。  ピクニックに出かけた5人家族と  彼らを取り巻く人々の運命を描いた本作は  陽気さと渋味が交錯する恋愛喜劇であります。  道中劇、家族劇、愛憎劇の特性を取り込みつつ  効率的且つ和やかに進行するストーリー&演出と  自然派観光地の香り漂う風景が一体となる光景は  私に「旅」の持つ精神的スケール感、恋愛喜劇的スリル&サスペンス  適正速度&重量を守る物語の醍醐味を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (ハッピー・エンド風味と哀愁が静かに絡み合う幕切れが  人生&男女関係の奥深さを写し出している点も見逃せません。)  まさに「軽量級道中喜劇」の雄と呼ぶにふさわしい  作品であると言えるでしょう。  穏やか&賑やかな「ピクニック」の中で  ロマンス、ユーモア、冒険が共存する本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。