映画に感謝を捧ぐ! 「トレジャー・オブ・スネークアイランド」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はブレット・ケリー監督・主演の「トレジャー・オブ・スネークアイランド」に  感謝を捧げようと思います。  海賊「ジョン・カッター」と彼を取り巻く人々の運命を描いた本作は  作品全体を包み込む「遊戯感」に心和まされる海賊映画であります。  効率的且つ緩やかに進行するストーリー&アクション・シーン  TVゲーム風味漂うCG映像  安物感満載の俳優&女優陣が一体となる光景は  私に、男児のロマンと大人の節約精神が  融合する事によってもたらされる科学反応と  スピード感&暴力性を抑制する事によって  「笑い所」へと変異したアクションの味わいを  目の当たりにする機会をもたらしました。  (悲劇の香りを匂わせながら「能天気なハッピー・エンド」へと着地する幕切れと  のどかさの中に哀愁を宿す後日談も見逃せません。)  まさに「海賊ごっこ映画」の一翼を担う  大いなる珍作であると言えるでしょう。  性急さと緩慢さ、冒険活劇とモンスター映画  小規模映画特有の「倹約&便乗商品精神」と  男のロマンが複雑に絡み合う本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。