映画に感謝を捧ぐ! 「ルクソーJr」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はジョン・ラセター監督の「ルクソーJr」に  感謝を捧げようと思います。  2台の電気スタンドによる「ボール遊び」を描いた本作は  アニメ制作会社「ピクサー」の大いなる一歩となる  アニメーション映画であります。  台詞に依存せず、限定された動きの中で「思い」を語る  電気スタンド2台の勇姿は  私に「説明的表現」を廃する事によって生成された    思考的スケール感の拡大と  無機質的でありながらも人情的なキャラクター造形の    一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。  (自らの五体よりも大きな存在を征服しようとする姿に  心打たれる幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「スポーツ喜劇」史上屈指の軽量さと  喜劇的文学性を兼ね備えた作品であると言えるでしょう。  ピクサーが誇る無生物スター「ルクソーJr」の  華麗なるデビュー作にして  スポーツに潜む「喜劇的魅力」を体現する爽快作である本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。