映画に感謝を捧ぐ! 「パラノーマル・エンティティ2」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はアンソニー・ファンクハウザー監督の
「パラノーマル・エンティティ2」に感謝を捧げようと思います。
2009年の映画「パラノーマル・エンティティ」を
もとにして作られた人気シリーズの2作目となる本作は
疑似実録映画史に輝く新路線を生成した
記念碑的作品であります。
「パラノーマル・エンティティ」の持つ便乗性&胡散臭さを継承しつつ
神話要素&霊能者+科学者という装飾を施すことによって
実話的説得力を補強しようという試みは
私に「疑似実録映画」特有の緩慢さ&省力臭の緩和と
緩やかなストーリー展開によって鑑賞者の緊張を緩めつつ
後半部でホラー性を加速する技法の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(警察が「犯罪」として処理する光景を文書化する事による
説得力強化を行っている点も見逃せません。)
まさにキャラクターの多様性+現実的対応要素の強化によって
「パラノーマル・エンティティ」シリーズの本格始動を
告げる一作であると言えるでしょう。
「パラノーマル系列作」の持ち味を存分に発揮しながら
「怪奇恐怖は根源が不明瞭であることによって高揚していく」という
メッセージを放つ本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。