映画に感謝を捧ぐ! 「世界侵略:ニューヨーク決戦」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はアンドリュー・ベルヴェア監督の「世界侵略:ニューヨーク決戦」に
感謝を捧げようと思います。
ニューヨークを襲うエイリアンに立ち向かう人々の
運命を描いた本作は
豪快さ、堅実さ、知略が絡み合うSF映画であります。
地球侵略SFとゾンビ系ホラーを組み合わせる豪快さ
予算&人員の節約を徹底追求する堅実さ
同年の話題作「世界侵略:ロサンゼルス決戦」を
有効活用する知略が一体となった
ストーリー&演出、題名、キャラクター造形は
私に「SF的ハッタリと小規模映画会社的戦術の共存」と
「地球侵略SFと悪霊系&ゾンビ系ホラーを結ぶ絆」の一形態を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(アメリカ映画的ハッピー・エンドとヨーロッパ映画的苦味が
交錯する幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「便乗商品系SF」の歴史に輝く
壮絶なる珍作であると言えるでしょう。
過去のSF&ホラー映画に登場した状況を
徹底的にリサイクルする大胆さと
絶望的な状況でありながらも緩やかさを感じさせる映像を
説明台詞の嵐によって補う姿に心和まされる本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。