映画に感謝を捧ぐ! 「蜘蛛男の恐怖」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はフリッツ・ベットガー監督の「蜘蛛男の恐怖」に  感謝を捧げようと思います。  シンガポールに向かう途中で遭難した  ダンサー一行の運命を描いた本作は  野性、省エネ性、ハッタリ性満載のモンスター映画であります。  モンスター、残酷描写、お色気を披露するために  生成されたストーリー&演出、キャラクター造形と  竜頭蛇尾感溢れるモンスター造形が  見世物的且つ緩やかに進行する光景は  私に「愛欲&性欲の麻薬性」を娯楽的に表現する手法と  男性向けサービス精神&倹約精神の極限を目指して突き進む  物語&映像の醍醐味を目の当たりにする機会をもたらしました。  (モンスター映画史上屈指の哀愁&肩すかし感を誇る    決着&幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「空間限定型女系モンスター映画」の一翼を担う  大いなる珍作であると言えるでしょう。  俗物的欲求、ホラー映画&愛憎劇の法則  お化け屋敷&ポルノ的ハッタリ精神の赴くままに突き進む事によって  小規模映画業界の持つ「ホラ吹き魂」と  人間の性的欲求&怖いもの見たさ精神を体現するとなった本作と  生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。