映画に感謝を捧ぐ! 「バトルガンM-16」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はJ・リー・トンプソン監督の「バトルガンM-16」に  感謝を捧げようと思います。  ブライアン・ガーフィールドの小説「死の願望」を  もとにして作られた人気シリーズの4作目となる本作は  J・L・トンプソン監督&C・ブロンソンの名コンビにとって  唯一の「狼よさらばシリーズ」であります。  前作「スーパー・マグナム」によって原作&M・ウィナー監督と訣別し  新たなる道を歩むことになった「狼よさらばシリーズ」が  極道映画&殺し屋映画へと向かっていく光景は  私に「暴力&ドラッグに関わる人間たちの宿命」  「過激派自衛主義者に関わることのリスク」を  映画的に表現する手法の一形態と  「非CG系アクション&渋味の利いた猛将系スター」の味わいを  目の当たりにする機会をもたらしました。  (男の友情よりも「アクション・ヒーローに科せられた呪い」を  感じさせるハッピー・エンドとなっている点も見逃せません。)  まさに「スパイ活劇風(狼よさらば)」と呼びたくなる  豪快作であると言えるでしょう。  原作のメッセージ性を封印し  C・ブロンソンの持ち味と  1980年代&キャノン・フィルムズの流儀を優先させた  ストーリー&演出によって  過激且つ能天気な暴力描写と  関わる人間をことごとく死に追いやる男「P・カージー」の悲劇が   交錯する存在となった本作と  生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。